変形レザートレイ《PSYCHE・プシュケ》の正体 Vol.2 インスピレーション編
《カタチに縛られない》
僕が作っているレザートレイは、最終的にどんなフォルムに仕上がるかは分からない。
カットする線、貼り合わせる角度、かがる力加減、その時々で最初のイメージとは徐々に違ってくる。
イメージを守る時もあれば、流れに任す時もある。
一般的なレザークラフトは必ず図面や型紙があり、それに忠実に従っていく。
それが最も適しているのは僕も理解している。
しかし、そこのルールに沿っている以上、資本があったり早くからそれで製作している人たちには到底敵わない。
姫路のレザーを生かし、自分にしか生みだせないモノ。
何か違ったアプローチが必要だと日々感じていた…
《クラフトからアートへ》
そんな時、ある陶芸作家さんに出会い、お話する機会があった。
だんだん話を聞いていく内に、僕がレザークラフトに対して抱いていた感情が徐々に変わりだした…
(この先の話はとても長くなるので、また別の機会に致します…)
その時に教えていただいたのは、
陶芸や絵画、アートなどは左右対称ではない、アシンメトリー。
一方僕たちがするレザークラフトは忠実に対称に作る、シンメトリー。
そこから一つの発想を得、今の僕のスタイルが生まれた。
レザーを使ったアート的な作品。
これは実用性がないので販売する予定は今のところありません。
いつか機会があればでお見せしたいとは思っていますが…
なので、少し実用性も取り入れたモノとして何かないかと探していたところ、レザートレイへとたどり着いた。
今までの積み重ねと出逢いによって新たなる発想が生まれる。
全てはカタチに囚われず、自由になるために
それこそが…『PSYCHE・プシュケ』の正体
あなたの”La storia(物語)”と共に…