ひらめきの十二星座シリーズ~⑨山羊座~
ひらめきの十二星座シリーズ・其の⑨『山羊座』
山羊座は上半身がヤギで、下半身が魚として描かれている。
ギリシャ神話では、牧神パン(ヤギと人間のハーフ)がいくつかの神々と川辺で遊んでいると、突如怪物テュポンが現れた。
驚いた神々は自らをいろいろな姿に変え、その場から逃げ去る。
パンも急いで逃げるため、魚の姿に変身し、川に飛び込んだ。
だが、魚になったのは下半身だけで上半身はヤギのままだった。
その姿があまりにも印象的だったので、ゼウスはそれを星座に…
そんな逸話のある山羊座なので、今回はそのヤギの部分と魚の部分をメインに描いてみる。
マーコールのような捻じれた角と、巻いた魚の尾をイメージしながら、淡いラベンダーのレザーをメインに切り出す。
硬くて厚い革だと、捻じる造形が作りにくいので、薄くて柔らかいこの革を選択。
裏にはちょうど魚の鱗のようなデザインの革があったので、この組み合わせに決めた。
先ずは角を捻じりながら貼り合わせ、整える。
次に尾の部分も出来るだけ上向きにキープ出来るよう形作った。
裏のレザーが一部見えることで、魚感が出せたのでは…
試練に挑み続ける山羊座の印象ですが、実はユーモアがあり、どんな姿カタチだって自分らしく生きるということを知る。
カッコ悪くたっていい。みんなから笑われったっていい。
個々の違いを認め、天から与えられたミッションを楽しみながら生きることが大切なのかもしれない…
そんなことを感じた、第九弾は「山羊座」でした。
次回は「乙女座」になります。