ひらめきの十二星座シリーズ~⑦双子座~
ひらめきの十二星座シリーズ・其の⑦『双子座』
ギリシャ神話によると双子座の由来は、馬術や弓矢に優れた兄カストルと、格闘と武術に優れた弟ポルックスだと云われている。
兄は人間の王の血を引き、弟は神ゼウスの血を引く。
やがて人間のカストルは死を迎えるが、一人で生きることに耐えきれないポルックスはゼウスに不死の身体を手放したいと願う。
それを聞き入れたゼウスは、二人を双子座として夜空に輝かせた。
そんな双子座のエピソードをイメージしながらデザインをしてみました。
実際の星座では右が兄カストルで左が弟ポルックスですが、革の裏面に下書きをし、それを切り出したので、実際の星座の二人の配置が逆になってしまった。
そこに気付いた人かなりの星座マニアでしょう…
今回のポイントは、「対比の融合」
カストルは滑らかに、ポルックスは荒めに縁取り、それをどう一つの作品で表現できるかということを考えながら張り合わせていく。
先ずは足、頭、そしてこん棒と弓矢。
平面的な素材が徐々に立体化し、動きを生み出してゆく。
人の中には、自分自身ともう一人の自分が内在し、その相反する自分とのセッションが絶え間なく起こっている。
一つになりたいと願いながらも互いの存在を認め合う。
そんなことを感じた、第七弾は「双子座」でした。
次回は 「天秤座」になります。