変形レザートレイ《PSYCHE・プシュケ》の正体 Vol.3 ネーム編
《呼び名を探す》
僕たちが制作するアイテムは、ほとんどに「呼び名」を付けています。
新たなアイテムを生み出した時、その本人が幾つか呼び名を考える。
そこでお互いにイメージが一致したモノが、その名を得ます。
直ぐに思い浮かぶモノもあれば、なかなかしっくりくる名が浮かばないときもある。
今回のトレイは、3作目が出来上がったくらいから呼び名を考え始めました。
僕の作品はヨーロッパ人(La storiaがイタリア語なので)の名前から付けることが多かったのですが、今回はちょっと別のテイストにしてみようと…
個人的にはギリシャ神話が好きなのでそれに関連した名を付けようといろいろ調べてみた結果、唯一残ったのが「PSYCHE・プシュケ」だった。
《愛しさを受け止める》
ギリシャ神話のエピソードの中に、神であるエロース(ローマ神話ではクピド)と美しき女性プシュケの愛の物語がある。
プシュケが美しいが故に、姉妹やエロースの母であるアフロディーテに翻弄される。
数々の困難を乗り越え、最後にはプシュケも神になりエロースと結ばれた。
後に二人の間には、”喜び” を表すウォルプタスが生まれる。
それに〔プシュケ〕という言葉は、命や魂という意味もある。
トレイ(器)は、そこに入れるモノがあってこそ生きてくる。
日々触れ合うことであなたとの間に ”喜び” が生まれれば幸いです。
プシュケはいつも大切なものを受け止める。
それこそが…《PSYCHE・プシュケ》の正体
あなたの”La storia”と共に…